はじめに
同人活動を始めて少し経ったので、やり方を忘れないように書き起こしておきます。
自分なりのやり方のメモですが、参考になれば幸いです。
出したもの:文庫サイズの150~250ページの本を何冊か
使っているソフト・アプリ:Nola(アプリ、web版)、縦式(アプリ)、canva(PCにて)、メディバン(PC)
ガジェット:iPhone、ipad(無くてもok)、Bluetoothキーボード、PC
↓イベントのサークル参加の流れはこちらで纏めていますので宜しければご覧ください。
おおまかな流れ
- スケジュールを立てる
- 原稿を書く
- 表紙・裏表紙のデザインを作る
- 印刷所を決める
- 入稿データを作る
- 発注!
スケジュールを立てる
いつまでに原稿を書き、最遅入稿はいつなのかを考えてスケジュールを立てます。
自分の執筆ペースを把握しておくと、〇日で△字書ける!と具体的な数字が分かります。
私は一般的に見ると恐らく遅筆でして、1時間800字程度書き、それとは別でプロット作成の時間があります。また、私の場合は1ページあたりを平均すると大体420字になるので、字数で大体のページ数を推測できます。
書きたいページ数や、大まかな文字数が決まったら、逆算していきます。例えば1月から開始して6月末が最遅入稿の場合は以下のようなスケジュールを立てます。
・1月中にはプロット作成 ・5月下旬まで原稿作成、表紙等作成(〇月△日までにここまで書く、と細かく決めておくと全体スケジュールを把握しやすいです) ・6月~原稿データ作成&校正、背表紙の幅調整 ・6月下旬に入稿
原稿を書く
私はNolaで書いています。
Nolaはweb版とスマホアプリで原稿データを自動連携されるため、出先ではアプリ、家ではweb版を使用しています。とても便利です。
web版では縦書きプレビューを使用し、改行位置や段落を確認できます。この時点で、ほぼほぼ原稿データを完成させておきます。改ページ位置は、後述の縦式で確認します。
Nola以外にもさまざまな執筆ソフトがあるので、自分にあったものを吟味してみるといいかもしれません。
↓こちらの記事でも、Nolaの活用方法を紹介しています。
表紙・裏表紙のデザインを作る
自分で作成したり、イラストレーターやデザイナーに依頼したりしています。
自分で作成する場合はcanvaとメディバンを併用しています。
canvaにて素材を組み合わせておおまかに作成し、それをメディバンに持っていき、微調整や色味変更等をします。私自身、デザインがかなり苦手ですが、canvaの素材をいい感じに組み合わせて意外といい感じの表紙を作ることが出来ました。
キャライメージの物や風景などがあれば、素材検索で良さげなものに目星をつけ、それらをベースに合う素材をさらに選んでいくと楽です。
背表紙の幅はあとから調整しやすいようなデータにしておくと便利です。
以下の記事で具体的な作り方を紹介しています。
イラストレーターに依頼する場合は、筆者と同じジャンルで活動している絵師さんに依頼しました。
↓依頼した方法は以下の記事にまとめています。
デザイナーに依頼する場合は、ココナラというサイトで依頼しました。
予算やイメージしている表紙の雰囲気に合わせて依頼する人を選ぶといいと思います。
また、以下の点には注意しました。
- 余裕を持ったスケジュールで依頼
- 要望やイメージを詳細かつ丁寧に伝える
- 持ち込みデータがある場合、使用可能か予め確認しておく
- 背幅が変わる可能性がある場合、自分で調整できるようなデータを納品してもらう
印刷所を決める
使ったことがある印刷所は、おたクラブ、コミックモール、ちょ古っ都製本工房です。
私は文庫本が好きなため、文庫でつくりたい!という方の参考になればと思います。
まず前提として、ページ数の多い本は印刷代がかなり高くなる場合が多いです。。
名前を挙げた3つの印刷所はお財布にかなり優しい印刷所です。特徴はこんな感じ↓です。
おたクラブ:サイトが分かりやすい。商品ごとにテンプレがあり、データ作成の方法まで案内がある。私は主にこのおたクラブで印刷してもらうことが多いです。
コミックモール:さまざまな割引や特殊紙がある。私が使用した際は、好みの紙で好みのPP加工でカバー巻きまでしてくれるところがこちらでした。
ちょ古っ都製本工房:1冊から注文できる格安な印刷所です。初めて同人誌を出す際に、お試しで1冊作りました。本を現物で見れると「自分の同人誌だ~!」と実感が湧き、モチベが上がりました。
入稿データを作る
入稿データに必要なものは、”表紙・裏表紙のデータ”と”本文データ”です。それぞれ1ファイルずつが基本です。
表紙・裏表紙のデータは、印刷所のテンプレートを使用する場合がほとんどかと思います。おたクラブの場合、テンプレのpsdファイルを開くとレイヤーに注意事項などが書かれているのでそれに沿って作成すれば問題ありません。不要なレイヤーは削除しておきます。
↓先ほど紹介したものですが、こちらの記事でデータ作成まで纏めています。
本文データは、縦式というアプリで作っています。
Nolaで作成した原稿を全文コピーし、ipadの縦式に流し込みます。Bluetoothキーボードを接続してやると画面が見やすいのでおすすめです。ipadがなくても、iPhoneで代用可能です(画面が小さくてちょっと文字が見にくいかも)
見出しを設定したり、改ページの場所が問題ないか確認します。中表紙や目次のデータも合わせて作ります。一応本文と分けておくとちょっと便利です。
↓縦式&シメケンでのデータ作成方法はこちらで纏めています。
ちなみにBluetoothキーボードはこれを使っています。結構コンパクトです。ipadとキーボードをセットで持って行けばカフェでも作業できます。
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奥付はシメケンプリントさんの便利ツールを使って作成しています。
中表紙~奥付までのpdfを作ったら、シメケンプリントのpdf結合ツールで1つのpdfに纏めます。
発注!
”表紙・裏表紙のデータ”と”本文データ”が完成したら、いよいよ発注します。
発注の際に納品先を選べるので、イベント参加や通販へ納品など、必要に応じて分納します。(分納先数で送料がかかるので注意)
↓価格設定については以下の記事でまとめています。
まとめ
ざっくり書きましたが、やはりスケジュールを立てておくのが大切だなあと思いました。。
一度本を作ると慣れるので、1冊目は大変ですがまた作ろう!と思えて楽しいです。
↓お品書きの作り方についてはこちらの記事で紹介しています
↓Canveでの名刺作成はこちらで紹介しています。
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